福田総理に「女性が働きやすい社会」への女性の声を届けました!

本日9月11日、総理官邸を訪問し、福田康夫内閣総理大臣にお会いしてきました。
目的は、もちろん、ここでも何度かご紹介していた、
「女性が働きやすい社会」をつくるアンケート」の結果を届けるためです!

「女性の生の声を、国を動かす人に届けたい」と、行動を始めたのは5月でした。
いろんなことがありましたが、こうやって、1つの目標を達成することができて、本当にうれしいです。

【これまでの経緯】
「女性が働きやすい社会」をつくるアンケートにご協力を!(5月24日)

「女性が働きやすい社会」をつくるアンケートのお礼と報告です!(6月19日)

女性の「1000の声」総理に届けたい(7月14日)

  ◎日経ネット ビジネス-ネット時評:IT-PLUS(7/14)
   女性の「1000の声」総理に届けたい――公平な選択肢で働きやすい社会を

「女性が働きやすい社会」をつくるアンケート、行動します!(9月7日)

結果として、1000人にはいたりませんでしたが、「謝礼なし」「記名任意」のこのアンケートに、864人もの女性のみなさまにご協力いただきました。
本当にありがとうございました。

福田総理へは、その結果の最終的な報告書と、アンケートでいただいたメッセージ(のべ1500件)、そして、本日用にまとめた「提言」を手渡ししました。

総理は、報告書を見て、女性が働きやすい社会づくりには、男女共同参画の活動だけでなく、テレワークのような柔軟な働き方が企業にとっても重要な経営戦略となることを広めることが必要と、おっしゃってくださいました。
そして、今回の提言について、引き続き政府の重要事項として取り組んでいくようにすることを約束してくださいました。

以下、今回の提言文です。

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内閣総理大臣
福田康夫殿
   「これからの日本のために、女性864人の生の声を政策に活かしてください」

今、日本は、社会保障問題、偽装問題、景気の停滞など、目の前にさまざまな問題を抱えています。もちろん、どれも早急に解決すべき、重要な問題です。
しかし、長期的な目でみると、最も大きな課題は「労働力不足対策」と「次世代の育成」ではないでしょうか。労働力が不足すると、国の経済力が低下します。そして、このまま子どもの数が減り、子どもたちが健全に育つ環境が後退すると、この悪循環が30年後、50年後も続きます。
少子高齢化社会で労働力を維持するには、「働きたいけど、働けない」人が「働ける」ようにする必要があります。
そして、日本において、今「働きたいけど、働けない」状況にいるのは、圧倒的に「女性」です。
また、一方で、子どもを産むという役割を担っているのも「女性」です。結果として、働くことと、産むことを両立できる環境、つまり「女性が働きやすい社会」にしないと、日本はこの悪循環から抜け出せないでしょう。

今回、私が「女性が働きやすい社会をつくる」アンケートを実施し、女性の声を集め、政府に届けようと考えたのは、単に「女性のため」だけではありません。政府に女性たちの声を届け、彼女たちが働きやすい社会を実現することが、「少子高齢化」「労働力不足」「次世代の育成」という、日本が抱える複数の課題の解決策であると考えたからです。

今回のアンケートは、あらゆる女性に対し、「謝礼なし」「記名義務なし」で協力を依頼しました。広報にも費用をかけず、クチコミで告知しました。それにもかかわらず、864名もの女性が「女性が働きやすい社会」のために協力してくれたのです。そこには、単なる数字だけではなく、さまざまな立場からの「現実」や「思い」を込めた生の声がありました。

「子持ちは社会においても厄介者。子育ては苦しいです」
「育休を取得して復帰したが、想像以上に大変。女の敵は女でした」
「正社員でがんばれば手厚く援助するが、そうでないなら知らない、という政策だと思う」
「子どもがいる、いないにかかわらず、女性が働きにくい社会です」

一方で、本当に日本の将来のことを考えた、強い提案もありました。

「海外からの労働力に頼るぐらいなら、働きたい女性を活用してください」
「女性だけでなく男性も働きやすい社会にしなとダメです」
「女性側も、手厚い制度に甘えていてはいけないと思います」

労働力不足の日本では、男性も女性も、今まで以上に働く必要があります。
でも、父親も、母親も外で働き、子どもだけで過ごす時間が増え、地域から人がいなくなる状況で、健全な「次世代の育成」ができるでしょうか。

子どもをあずけて仕事をするための「保育所や学童保育の整備」や、子育てに専念するための「育児休暇の延長」などの現施策も重要です。でも、それだけでは、「女性が働きやすい社会」は、実現できません。
働きながらでも、しっかり子どもと向き合える、そんな「柔軟な働き方」が、今、強く求められています。
そして、その働き方を、子育て中の女性に限らず、男性も含めて、また、労働者に限らず、企業経営者にとってもメリットとなる形で、環境づくり、制度づくり、施策の実施が必要だと考えます。

今回のアンケートの報告書には、「公平な選択肢」をキーワードとした「政府への提言」を記載しております。また、アンケートで記入いただいた「生の声」(のべ1500件)を、インターネット上で公開し、「企業への要望」「国の施策への意見」「社会への提言」などの視点から、どなたにもご覧いただけるようにしています。ぜひ、国の施策や方針を検討されている皆様にご覧いただき、政策に反映していただきたく思います。また、このような活動を継続できるよう、引き続きご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

                                  平成20年9月11日田澤由利

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なお、報告書は、こちらからダウンロードいただけます。

■■「女性が働きやすい社会」をつくるアンケート報告書■■

この活動にご協力をいただいたたくさんの皆様に、心より感謝いたします。


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コメント

ゆりさん、さすが!!
素晴らしい内容と行動力に、本当に心から敬服いたします。

いやぁ~、しかし本当にスゴイなぁ・・・。
なんかちょっと胸がジーンと熱くなりました。

未熟な私ですが、今後ともどうぞご指導くださいませ。

今回のアンケートで集められた声を
決して無駄にしてはならない、
と思います。
今後も益々のご活躍を心よりお祈りします。


ホヌSUN

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